理学療法士の垣内です。
今回、7月1日に完成した「リハビリテーションパーク‐ピリカル‐」についてご紹介します。
ピリカルは当院の自然豊かな敷地全体を活用した全長730mの歩行路で、目的の違う様々なスポットを用意しております。
ここで「ピリカル??」と思った方が多いと思います。
ピリカルとは愛称で、アイヌ語のピリカ(素敵な)とル(路)を組み合わせて「素敵な路」という名前の由来です。当リハビリテーション科職員が名付け親となっております。
なぜピリカルが造られたかというと、当院の取り組み3本柱の1つに「早期移動支援」が背景としてあるからです。
自分の足で歩く、車いすを自走するといった移動動作は生活の根幹となるため、移動することが難しくなると生活全体に大きく影響してしまいます。今まで行えていたことができなくなったり、安全にできなくなることで諦めてしまうことがあるかもしれません。
当院では入院患者様に対して早期に移動支援を行い、生活レベルの実用化を目指しており、「より良く、より早く、そして退院後はより楽しい生活」を念頭に取り組んでまいります。
ピリカルの特徴は目的別に17のコースがあります。
注目のコースはIMS(イムス)の文字をコースにしている点です。
それぞれ説明すると
I(アイ・わたし)コースは歩行速度や歩行耐久性などの歩行に関するパフォーマンスの計測ができ、自分自身の現状を知ることができるコースです。
M(ムービング)コースはウッドチップ素材の不安定な環境の中で身体が揺れながら歩く練習を行えるコースです。
S(スキル)コースは自宅場面以外で想定される複雑環境のトレーニングコースで砂利道や障害物をまたいだり、飛び石の上を歩いたりするコースがあります。
その他にもバランス練習に特化したコースや脳トレに特化したマルチタスクコース、野鳥や虫の声、川のせせらぎが聴こえるコース、芝ざくらに囲まれた階段コース(来年5月頃見ごろ予定)、ミニパークゴルフコースなど盛りだくさんです。
当院のサービスを利用される患者様や利用者様また地域の方々に最大限活用していただきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。(一般の方は当職員にお声がけ下されば、ご利用規約を順守の上利用することができます。)