こんにちは! 作業療法士の有働です。
今回は、以前紹介したIVESの実践編として、いくつか事例を紹介したいと思います。
Aさんは、頚髄損傷(C5/C6)の受傷から9ヶ月経過した患者様です。
両上下肢に不全麻痺があり、上肢に関しては左右手指の痺れ、手内在筋委縮による手指巧緻性の低下、箸操作時の屈筋優位動作パターン等が認められていました。
そこで、IVESを使用し手関節伸筋群に使用した結果、箸操作の効率性向上が見られました。
Bさんは、腕神経叢麻痺により右上肢の屈曲が難しくなってしまった患者様です。
他動運動では最終域までの屈曲可能でしたが、自動運動では屈曲60度以上困難で代償動作も出てしまっていました。
そこで、IVESのFEEパッドを使用して反復促通を行ったことで、抗重力位においても最終域まで屈曲可能になった結果、洗体・洗髪や更衣が可能となり日常生活の拡大に繋がりました。
Cさんは、腓骨神経麻痺により足関節の背屈が困難となり歩行時に足部の引っ掛かりがあった患者様です。
そこで、IVESを使用し前脛骨筋に対して電気刺激を行った結果、足関節背屈が可能となり歩行時の引きずりがなくなり、T字杖歩行が可能となりました。
以上、IVESを導入した患者様の一部を紹介しました!
紹介した患者様以外にも多くの改善例があります!
これからもリハビリ介入の方法の一つとして利用できるよう、スタッフ一同日々精進し、たくさんの患者様に還元できるように頑張っていきたいと思います!