こんにちは、作業療法士の有働です。
今月は10月から新しく導入された随意運動介助型電気刺激装置について2回に分けて紹介したいと思います!
今回はまず電気刺激装置について簡単に紹介したいと思います!
近年、リハビリテーションの介入手段として色々と新しいものが出てきています。
例えば、電気刺激やロボット、VRなどさまざまなものがあります。
当院では元々電気刺激療法の一つであるNESS H200を導入していました。
しかし、この度NESS H200に加え、新しい機器を導入することとなりました!!!
この機器は、脳卒中や末梢神経障害等により運動麻痺で動き難くなった筋肉に対し電気刺激を入れ、筋肉の収縮を介助する事で麻痺の回復を図る治療器具であり、障害された筋肉へ電気信号を正確に伝えることができ、狙った筋肉の強化を図ることができます。
また、本人の筋収縮に補助として働く機能も搭載されており、「ご本人の意思」つまり、動かそうとした筋の筋活動電位を感知し、電位に比例した電気刺激を流し促通することが可能な点が大きな特徴です。
電気刺激機器に加えリハビリや装具、日常生活動作練習などと併せて実施することでより良い結果が期待できます!
使用に当たり禁忌(重篤な心疾患の方、ペースメーカーの方などなど)もありますが、新機器の導入によりリハビリの選択肢が大きく広がっています!
近年、脳卒中患者への電気刺激療法のエビデンスは高くなっており、今回の導入を機に今まで以上にリハビリの質を高めて患者様に還元できることを目標にしています。当院では主に作業療法科のプロジェクトチームであるニューロ班のスタッフが中心となり各セラピストへの指導や患者様の評価・設定を介入時の同行、定期的な参加自由の定期的なカンファレンスを設けています!
もちろん、作業療法士だけではなく理学療法士も使用しています!
次回は、実際に患者さんに対して使用した例をいくつか挙げてみたいと思います!