こんにちは作業療法士の高橋です
札幌は雪解けも始まり新年度が近づく時期となりました
さて、新年度より高年齢者雇用安定法の一部改正（70歳までの就業機会確保）が始まります。昨今の少子高齢社会により児童、高齢、障害者との共生社会の取り組みが今後の日本における働き手の確保を行う上で重要と言えます。当院においても高齢者の復職（就労)支援の機会が年々増加しており、臨床現場で感じるのは、就労のニーズは対象者のみならず、その対象者を取り巻く職業あるいは企業にもあり双方のニーズにこたえる相互支援が大切と考えます。
今回、医療現場につとめる作業療法士としてコロナ禍により一時的に中断となっていた仕事と治療の両立支援コーディネーターの基礎研修をWEBにて受講しました。とくに作業療法士の役割として医学的根拠に基づいた心身機能や作業能力、そして人的物的環境の評価や調整、それらを企業や関連支援機関と情報を共有し、就労・復職支援チームの一員として作業遂行能力と生活全体を包括的に捉えながら支援できると考えます。
今後、当院の取り組みとして復職を意識したリハビリテーションを行うこと、とくに、身体障害だけでなく記憶障害や行動障害などが複雑に絡んだ高次脳機能障害は、復職への影響は強く、早期から専門性の高い医療機関での取り組みが必要と改めて実感しました。
